Statement


資本主義社会の中で生を授かった私達。 資本の一滴として、個々の労働は社会に組み込まれ、循環して行く。近代社会が勝ち取ったはずの自由主義、 資本主義社会の大きな渦の中、まるで枯葉のように吹き飛ばされそうになる脆い自我は、重厚な鉄の頼もしさに惹かれ、人々は美しく舞い、散る。


月の持つ、怖い程澄み切った冷たい美しさに何度心を癒されたことだろう。

月は、古来から最も身近な鑑賞物であったのではなかろうか。人間も動物も昆虫にとってさえも、きっとこの先1000年後も。

月を眺めていると、過去・現在・未来の時間軸が消え、月が全ての命を繋げ、孤独感が和らぎ、不思議な一体感を覚える。

動物
人間のエゴ剥き出しの振る舞いに達観したような動物達の眼差し。

人間の行う経済活動の行く末を案じながら、理不尽なことに対する怒りをキャンバス上の動物達に投じて自らを支えてきた。

人間は動物と距離を取りつつも人間との関わりは深く、全ての命と存在は絶妙な均衡を保ちながら網目の様に繋がっている。

Emiko ISHIDA