好きなことをすること

私は今、人生で初めてと言っても良いほど、好きなことだけをして毎日暮らしている。

あれだけ憧れていた「好きなことをする」日々・・・

念願かなってやっているのに何か一つ物足りない。

私は本当に欲深いと思う。

でも、それは健全な欲深さなのではないかと思っている。

ひとつ願いが叶い、だからこそ新しい気付きが得られ、自分は次のステージに上ったのかもしれない。

今の「好きなことをする」という生活は、自分が中心に居座り、自分中心な世界にどっぷり浸かっている生活だ。

一方、大学卒業以来産休までずっと生活拠点としてきた企業では、クライアントが中心に居座り、自分がしたいことは脇に置き、クライアントのことを考えて行動する生活だった。クライアントとは、純粋なお客さんをはじめ、上司、同僚、投資家、様々な人が含まれる。長年、人のために時間を割き労力を使ってきた代わりに、報酬としてきちんとお金は頂いてきた。全てお金を頂かないとできないことだったと思うが、好きなことは不思議とお金を頂かなくても延々と出来る。好きなことをしている時間こそにお金以上の価値を感じるからだ。

そのことに気付きながらも、生活基盤を整えるために私はサラリーマンを続けた。得たお金で叶えられた夢もたくさんある。それはそれで大事なことだった。が、

40代にもなると、気付き始めていたお金よりも大事なもの__、限りがある<時間>を無視はできなくなってきた。或いは、パートナーだったり、家族だったり、お金では買えないものの価値がグーンと上がり、お金の価値がグーンと下がった。

苦労はあったが、幸いにも結婚でき出産でき、育児・・・と、お金では買えないものを次々とここ数年で手に入れられた。更に念願のアーティスト生活も送れることになり大満足しても良いものが、、、それでもまだ物足りないもの・・・それは、

クライアントとの接触量

だ。幸い、私の絵を買って下さる方がちらほらいらっしゃる。有難い・・・。でも、もっと私は人の役に立ちたいし、社会の渦の中で必要とされるアート活動をしていきたい。

人々に必要とされるアート・・・?って何だろう。自分にとって本当に現代美術という分野が適切なのかは未だ分からない。ダイレクトに広く一般の人に私のアートを伝えられるのではないかと思いついたのは絵本という手段だ。

今、やっと好きなことに直面して送れる生活を手に入れたのだから、もっと先に進むしかない。当面は、現代美術と絵本で手探りを続けて、人々に必要とされるレベルのものを創り出していかないと自分の欲は満たされない。

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Emiko ISHIDA