2022年 紬

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。


昨年は生活の基盤に変化が多く地固めの年となりました。

小1となった娘のことが落ち着き始め、後半は2度の展示の機会に恵まれ、アートの完全再開を果たせました。

夏にはBunkamuraの展覧会のお手伝いでアート業界の裏方を垣間見る機会を得たりと特殊な体験にも恵まれました。(写真掲載)

そして、今年はコンペに挑戦したりグループ展の予定もあり、制作をガンガン進めたいと思っています。

テーマはやはり資本主義と労働です。


私は着物が好きですが、長身(173cm!)のため母(163cm)や祖母(150cm位)の着物は譲り受けることができず、2018年に念願の自分サイズの着物を誂えることができました。誂えるならば、長年愛せる柄だったり孫の代まで残せる物が欲しかったので、どういうものを選ぶべきか1年半勉強して購入しました。選んだのは、あらゆる場面で使える江戸小紋で、色は最も顔映りが良かったベージュです。早速、卒園式、入学式、七五三、お正月、茶事、と活躍しまくっています。


1年半、着付け教室に通って、着物の奥深い世界に魅せられました。着物=日本の文化そのもの、といって良い程です。

着物には「格」というものがあって、格はお値段とは別であることが面白いです。中でも最も惹かれたのが、最高級の普段着とされる「紬」です。絹ですし、お値段は何十万、何百万と当然お高い割には、結婚式などの正式な場で着るのはタブーとされる格としては低い着物です。観劇や同窓会ならOKです。私にとって最高級の普段着はせいぜい3万円のジーンズ止まりだったので衝撃でした。


大島紬や結城紬の専門職人による手作業は分業によるもので、40以上の工程で、気が遠くなるような緻密な作業を経て織り上げられており、多くの職人さんたちの時間(=人生)の集大成です。結城紬は2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。大島紬は世界の三大織物の一つとされている、日本が誇りとする資産です。そして、日本の労働の塊です。


今年は、この紬をベースに作品を展開していこうという計画です。(やっとこれが言えた〜)


・日本が誇る絹織物を作品にして、後世に繋いでいきたい、という思いもあります。

・縦糸と横糸がしっかり絡まり、うまく均衡を保って一枚の布になっているという点も惹かれています。

・仕事、育児、体調、精神、介護、・・・一つ疎かにすると全てのバランスが崩れてうまく行かなくなります。そんなことを考えていたので、それを一枚の布に例えて「均衡を保つ」という表現にも繋げていきたいです。(無理があるかな?)


今週末、茨城県結城市に機織り体験に参加することになりました。

うまくいけばこれをお月様シリーズのベースとして作品第一号にします。


今年もよろしくお願いします。






Recent Posts

Emiko ISHIDA